- オフィスインタビュー
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カルチャーは、オフィスの雰囲気にリンクする。ギフトのようなあたたかさを体現した、Graciaのオフィス
人と人の絆を深め、かけがえのない時間を作り出してくれる“ギフト”。相手の顔を思い浮かべながら、一生懸命好みに合いそうなプレゼントを探す。きれいにラッピングされた箱を受け取り、はやる気持ちで包み紙をはがす。「どちらも経験したことがある」という人が多いでしょう。
ギフト特化型ECサイト「TANP(タンプ)」は、インターネットを通してギフト体験を届けるサービスです。そんな「TANP」を運営する株式会社Graciaのオフィスは、まるでプレゼントを渡すときのようにあたたかい気持ちになる場所でした。
代表取締役 CEOの斎藤拓泰さんにオフィスを案内してもらったので、ご紹介していきます!
斎藤拓泰さん (さいとう・ひろやす)
1996年生まれ。福井出身。東京大学経済学部経営学科2019年卒。在学中からビジネスに興味を持ち友人と家庭教師の斡旋事業を立ち上げる。その後ITスタートアップに興味を持ち2016年から株式会社Candleで一年間フルタイムで働く。2017年6月Graciaを創業。
目次
人のつながりを豊かにしたい。「TANP」に込める想い
Graciaが運営するのは、ギフトに特化したECサイト「TANP(タンプ)」。
色違いの商品も含めると、7,000を超えるギフトがそろえられています(※2020年1月末時点)。誕生日や結婚祝い、お歳暮・お中元など、さまざまなシーンのギフト選びで利用されています。
また、LINEでギフト選びの相談に乗ってくれる「プレゼントコンシェルジュ」というサービスも提供。専用コンシェルジュが、ギフトを贈りたい相手の特徴をヒアリングしながら、気に入ってもらえそうなギフトを提案してくれます。
かしみん
ギフトに特化したECサイト、素敵なサービスですね。
斎藤さん
ありがとうございます。ミッションに「”大切なひとときを彩り、人のつながりを豊かにする”」を掲げ、ギフトを通してかけがえのない体験をしてもらえるよう、お手伝いをしています。
ギフトという“もの”を渡すことにより、贈り主の「感謝」「愛情」などの“想い”が伝えられる。その結果、贈り手と受け取り手のあいだに上質なコミュニケーションが生まれ、より絆を深められると思うんです。
かしみん
確かにギフトをもらうと、「私のことを考えながら選んでくれたのかな」とうれしくなり、相手のことを一層好きになります!
斎藤さん
ですよね! そんなかけがえのない体験をもっと身近にできるよう、ECという手段を使ってサービスを提供しています。
ギフトを選んで購入し、相手に贈る。この一連の流れがインターネット上で完結するので、時間や場所を問わないし、店舗を歩き回る必要もありません。
かしみん
私はいつもギフトを選ぶとき「どんなものが好きなんだろう」と相手の顔を浮かべながら、百貨店を数時間歩き回っていました。だから、しっくりくるギフトを購入する頃には疲弊して……(笑)。
ギフトにぴったりな商品がまとまっていて、そのままネットで購入して贈れるのはかなり便利ですね。
斎藤さん
ネットで完結する利便性から、もっと世の中にギフト体験が増えるといいな、と思います。「ギフトの質 × ギフトの回数 = 幸せの総量」ーーこれが私たちの哲学です。今後も利便性を追求し、ギフトによってもたらされる幸せを増やし、人のつながりを豊かにしていきたいですね。
会社のカルチャーとオフィスはリンクする。“あたたかさ”にこだわったオフィス
「TANP」の年次売上成長率が約400%を記録し、勢いよく成長するGracia。事業拡大によって人数が増え、オフィスの場所が足りなくなり、2019年11月に拠点の新設をしました。
Graciaの新オフィスがあるのは、五反田駅から歩いて1分ほどの「五反田ハタビル」です。
かしみん
オフィス作りでこだわったポイントを教えてください。
斎藤さん
Graciaは、2017年6月にできた比較的若い会社で、カルチャーを作っている最中です。
なので、「会社として作り上げたいカルチャー」と「オフィスの雰囲気」がリンクするような空間づくりにこだわりました。なぜなら、会社のカルチャーは、毎日過ごす場所である「オフィス」に影響を受けながら構築されると思っているからです。
かしみん
どんなカルチャーを目指しているんですか?
斎藤さん
ミッションを実現させるため、メンバー自身も「人のつながり」「感謝」といったワードを大切にできるカルチャーでありたいと思っています。そのカルチャーを体現できるよう、オフィスは「あたたかみのある空間」にしているんです。
かしみん
「あたたかみのある空間」……ギフトのサービスを提供しているGraciaさんのイメージにぴったりです。早速、案内お願いします!
肩のチカラを抜いたコミュニケーションが取れる「オープンスペース」
まず案内してもらったのは、オフィスの半分を占める「オープンスペース」です。取材も、このオープンスペースで行われました。
▲オープンスペースの隅には撮影用の商品も。
かしみん
木目調の床、オレンジ色のライト、爽やかな観葉植物。斎藤さんが先ほど言っていた、まさに「あたたかみのある空間」ですね。
斎藤さん
そうですね。まだまだ走り初めのスタートアップなので家具はいただいたものも多いのですが、スタイリッシュなデザインよりも、ほっこりとする柔らかいデザインをチョイスしています。
▲オープンスペースに置いてあるソファとデスク。ほかにも、2〜3名で利用できるテーブルがいくつか置かれています。
斎藤さん
このスペースは、肩のチカラが抜けて、コミュニケーションが生まれやすい空間です。コミュニケーションを重ねながら信頼関係を構築しやすくなったので、リラックスできるスペースも大切なんだなと感じています。
かしみん
このスペースは、どんな目的で使われているんですか?
斎藤さん
ランチを食べたり、イベントを開催したり、軽いミーティングをしたり、さまざまな目的で使われています。月初の締め会では、お酒を交えながらメンバー同士でコミュニケーションを取っていますよ。
あとは、執務スペースもありますが、「気分転換をしたい」とここで仕事をするメンバーもいますね。
▲オープンスペースには、撮影セットも置いてあります
斎藤さん
そして、「TANP」に掲載する用の商品写真を撮影することもあります。
かしみん
写真は外注するのではなく、自社で用意されているんですね!
斎藤さん
はい。自社で対応するとスピーディに進められるメリットがあるので、できるところは内製化しています。
贈りたいタイミングに間に合うよう、発送も内製化して、ロジスティクス部分を強化しているんです。自社倉庫で商品を保管し、注文が入ったら自社のスタッフがラッピングし、エンドユーザーに送っています。
▲同じく五反田にあるGraciaのロジスティクス拠点。ひとつずつ丁寧にラッピングをしています
シンプルな空間で、業務に集中できる「執務スペース」
次に案内してもらったのは、オープンスペースの隣にある「執務スペース」です。
斎藤さん
ハタビルオフィスでは、インターン生を含めて約40名〜50名が仕事をしています。
かしみん
机とイスがズラッと並んでいるシンプルな空間で、業務に集中しやすそうです。
斎藤さん
そうですね。「リラックスしながら仕事をする」「集中して仕事をする」と気分で使い分けられるよう、オープンスペースとはあえて違う雰囲気にしています。
メンバーからは「1拠点に全員が集まって業務していたときよりも、作業スペースが広くなったので、快適に過ごせるようになった」と声が届いていますよ。
働き盛りのメンバーが健康的に過ごせるオフィスを!
かしみん
オフィスの案内、ありがとうございました。ナチュラルな雰囲気で、心もあたたかくなるようなオフィスでしたね。
斎藤さん
弊社は、業務委託を含め、20代前半のメンバーが中心となって構成されています。正社員でも平均年齢が25.9歳と、若いエネルギーがある会社です(※2020年2月時点)。
オフィスにいる時間は人生のなかで大部分を占めるので、働き盛りのメンバーが「いつまでも健康に働ける人生」を送るためには、オフィスがポイントになると思っています。
今回拠点を新設する際には「メンバーが快適に過ごせるか」にもこだわりました。
かしみん
特に、オープンスペースは「リビング」のような雰囲気でしたね。私もリラックスしながら取材できました!
斎藤さん
よかったです! 今後もメンバーが快適に過ごせるよう、オフィスをアップデートし続けたいと思います。
▲左:取締役/CTOの林拓海さん、中央:斎藤さん、右:代表取締役/COOの中内怜さん
サービスが勢いよく成長するなか、オフィス作りにもチカラを入れているGracia。目指すカルチャーを体現したり、メンバーが快適に過ごせる空間にしたり、こだわって作られたオフィスでした。
このオフィスから生まれる「TANP」というサービスが、今後どのように人の心をつないでいくのかーー。「TANP」のこれからが楽しみになる取材でした。もうすぐ友だちの誕生日だから、今週末は「TANP」でプレゼントを探してみようかな。