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オフィスインタビュー オフィスツアー
vol.308 株式会社ヒューマンセントリックス

好立地に、スタジオ併設。創造性と利便性を両立したヒューマンセントリックスの新拠点

動画制作・配信・イベント運営。多彩な事業を展開する株式会社ヒューマンセントリックスが、2025年5月、赤坂見附エリアに新オフィスを構えました。
人員増加と自社機材の拡充に伴い、スペース不足が課題となっていた同社。新拠点では、大型機材や細かな備品を効率的に管理する工夫はもちろん、独自の企業文化をより一層活かす仕掛けが随所に散りばめられています。
創造性と利便性を両立させた空間は、どのように生まれたのか。クリエイティブでエネルギッシュな方々が働くオフィスを見学させていただきました。

岡澤 博昭
インタビュー
岡澤 博昭
株式会社ヒューマンセントリックス 代表取締役

2004年大学卒業後、観光雑誌の広告代理店に入社。2007年6月に退職し、2008年7月に株式会社ヒューマンセントリックス入社。入社後は、IT企業を中心に各企業の動画制作に関するコンサルティングに従事。これまで250社、5,000本以上の動画制作に携わり、2014年営業部長に就任。2018年4月からマーケティング部部長を兼任、2022年4月に営業マーケティング本部 本部長就任、2024年4月から現職。

小川 康
インタビュー
小川 康
株式会社ヒューマンセントリックス 管理部部長

大学卒業後に写真家として雑誌・広告撮影に従事し、その後は営業・技術営業として提案力と技術理解を培う。プログラミングを学んでITエンジニアへ転身し、2014年にヒューマンセントリックス入社。全社横断的なプロジェクトで課題解決やシステム開発を担い、現在は管理部所属。今回のオフィス移転では責任者として全工程に関わった。

井原 勇太郎
インタビュー
井原 勇太郎
株式会社ヒューマンセントリックス 映像本部本部長

大学卒業後、2015年にヒューマンセントリックスに入社。映像部に所属し、撮影、配信、映像技術に従事。2019年よりデスク業務に移行し、映像部の調整、管理を行うようになる。2023年より映像本部本部長に就任。今回のオフィス移転では、スタジオレイアウトについて、社内の技術者と運用、設計の意見をまとめる責任者として関わった。

コミュニケーション重視の働き方へシフト

源(IBASHO.ライター) :

まずは自己紹介をお願いします。

岡澤さん :

代表取締役の岡澤です。今回の移転では物件選定から内見、最終判断をする立場として関わりました。

小川さん :

管理部部長の小川です。総務、人事、システム業務を担当しています。移転では物件選定から内見、内装、引っ越し、移転後の運営まで実務を担いました。

井原さん :

映像本部本部長の井原です。今回の移転で顧客向けスタジオを大々的に完備できることになり、責任者として主にスタジオづくりに関わりました。

源 :

本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、普段の働き方とオフィスの役割について教えてください。

岡澤さん :

2004年の創業時から在宅勤務を導入してきました。福岡と久米島にもオフィスがあり、子育て中でも復帰・勤続しやすいよう、フルフレックスで、働く場所や時間は社員が選べます。

また、対面コミュニケーションを重視し、社内文化を醸成したいという考えから東京オフィスでは移転を機に出社を推奨しています。実際、対面が増えたことで会話も増え、仕事が飛躍的に進めやすくなりました。

源 :

今回、旧オフィスの倍の面積のオフィスにご移転されたとのこと。背景を教えてください。

岡澤さん :

旧オフィスは虎ノ門駅に近く、立地は申し分なかったのですが、コロナ禍で動画制作や配信のニーズが高まり社員数も大幅に増えました。日によっては必要な席数を確保できず、出社しても座る場所がない社員が帰ることさえありました。

井原さん :

映像本部の機材も増え、保管場所も不足。また旧耐震のビルだったので地震リスクも問題でした。

小川さん :

そんな時に現在のオフィスをご紹介いただきました。広さはもちろん、天井の高さも重要な判断軸でした。天井高5mのスタジオも作ることができ、私たちの移転計画にぴったりでした。

井原さん :

初めて内見した時、「間違いなくここだ」と瞬時に思いました。「天井高があれば照明を垂らせる、今までできなかった撮影にも挑戦できる」とすぐにイメージが湧きました。

岡澤さん :

事業計画や予算の兼ね合いもあり慎重に判断しました。お客様へのスタジオ貸し出しも計画でき、ビジネスチャンスが広がりました。

源 :

狙い通りの成果ですね!社員の皆様からの反響はいかがでしょうか?

岡澤さん :

好評です。コミュニケーションが増え、業務が円滑になりました。広くなって話ができる場所も増え、相談もしやすくなりました。

小川さん :

管理業務の面でも利便性が向上しました。面積が広がり運用業務は増えましたが、スペースがある分、作業が効率的に進められます。

井原さん :

映像本部でも移転してよかったという声が多く、コミュニケーションがより取りやすくなりました。機材の出し入れも格段にやりやすくなりました。一方で、移転前に気づかなかった改善点も日々見つかります。現在のオフィスで改善できること、次の移転に活かすことを分けて考えていきたいと思っています。

源 :

移転完了で終わりではなく、より良い環境つくりを常に考えられているのですね。それでは早速、新オフィスを拝見させてください!

社員とスタジオ利用者どちらの快適さも重視したヒューマンセントリックスのオフィスツアー

動画制作がメイン事業であるからこそ、一般企業とは異なる空間や工夫が重要なヒューマンセントリックス。新オフィスを、外観から順に案内していただきました。

路面店の顔となる、のれんが目印の外観

岡澤さん :

弊社は1階にオフィスを構えています。外から中の作業スペースが見えないように工夫したいと内装会社さんに相談し、導入したものがのれんです。結果的に路面店として周知できるようになり、のれんを見た方からお問い合わせもあって新規顧客の獲得にも繋がりました。

小川さん :

英語も載せたことで、のれんを見て問い合わせをくださった海外のお客様もいらっしゃいます。

源 :

まさにチャンスが広がっていますね!

スムーズな動線を実現したエントランス

エントランス
岡澤さん :

こちらはエントランスです。外からスタジオまで段差にスロープをつけ、移動をスムーズにしました。

源 :

大きな機材を運ばれるお客様にも配慮された工夫ですね!

使用中のスタジオの電球が光る仕組み
井原さん :

こちらのサインで、お客様だけでなく私たちもスタジオの使用状況が瞬時に把握できます。これがあるのとないのでは、使いやすさが大きく変わります。

社員用のレンタル自転車。近場への移動に活用されている。
小川さん :

こちらはエントランスに隣接したフリースペースです。社員はもちろん、スタジオを利用されるお客様の休憩や待合室としてもご利用いただいています。

源 :

撮影となると人数も多そうですし、これだけのスペースがあれば十分に休めますね。

源 :

こちらの透明のお部屋は…?

小川さん :

喫煙室です。特殊な仕組みで空気を流し続けているため、入口が常に開いていても匂いが漏れません。入口にはビニールシートが垂れているだけなんですよ。喫煙者の服にも匂いが移らない優れものです。

源 :

画期的ですね!

井原さん :

映像業界は喫煙率も高い傾向にあるので重宝されています。この中で仕事の話をしている人もいて、一つのコミュニケーションツールだと感じています。

撮影にも対応できる、多機能な会議室

岡澤さん :

フリースペースの先には会議室を4部屋設置しました。旧オフィスでは専用の会議室がなく、執務室でウェブ会議をすると周りの音が入ってしまう課題がありました。カラオケ店の一室を会議室として利用できるサービスなども活用していました。

小川さん :

新オフィスでは、取材などの撮影でも使用できるようシンプルかつスタイリッシュな会議室を設けました。カラオケ店まで移動していた頃は移動時間がストレスでしたが、今は同じフロアに十分な部屋数が確保でき、とても快適です。スタジオ利用者の待合室としてご利用いただいたり、ここで取材撮影を行うこともあります。

会議室名の木材が、実際に壁材として使われている。

フリーアドレスと固定席が共存する執務室

岡澤さん :

こちらは映像本部以外の執務室です。フリーアドレスと固定席があり、部署や業務内容によって分かれています。

源 :

映像本部以外の執務室…というと?

岡澤さん :

今回の移転で、映像本部と執務室を分けるという決断をしました。撮影部隊である映像本部の社員は基本出社で、撮影の準備や撮影内容を営業やディレクターと確認する機会も多く、機材準備などでも音がたくさんします。

井原さん :

他部署にとっては業務に支障が出ますし、映像本部としては静かにしなければならないという配慮も必要でテンションが下がってしまう。そこで、分断を生むのではなく、それぞれの文化や働きやすさを大事にしたいと岡澤に最後まで伝え続けました。

岡澤さん :

部屋が分かれることのデメリットを考えていましたが、感情ではなくレイアウトや機材置き場の配置など、利便性を考えても分けた方が働きやすいという結論に至りました。

源 :

なるほど。確かに、一般的なオフィスワークとは似て非なるものがある業界ですもんね。もう一つの執務室も、後ほど詳しく見学させてください!

テレカンブース
小川さん :

映像本部以外の執務室には、4台のテレカンブースを設置しました。社内外問わずウェブ会議の多い弊社では、使用頻度はかなり高く、導入してよかったものの一つです。

小川さん :

こちらは社長室です。

源 :

シンプルな作りの中にも十分なスペースと機能が備わっているんですね!

源 :

こちらの絵は…?

小川さん :

移転時に有志の社員で作成しました。よく見ると手書きなのがわかりますよ。

源 :

クオリティが高いですね…!皆さんで書かれた絵が飾られている社長室、とっても素敵です!

小川さん :

福利厚生として終業後にオフィスでお酒を飲みながら交流できるよう工夫しています。また、低価格でお惣菜を購入できるサービスも導入し、オフィス内でも健康的な昼食が摂れるようにしています。

源 :

お忙しい皆さんだからこそ、健康面も気をつけたいところ。とても大切な仕組みですね!

備品管理機能も兼ね備えた映像本部の執務室

井原さん :

こちらが先ほどお話しした映像本部の執務室です。

源 :

廊下を挟んだ先のお部屋なんですね!実際に分けてみていかがですか?

岡澤さん :

分けて正解でした。執務室間の距離があるわけではなく、頻繁にそれぞれが行ったり来たりしていて。部屋が分かれたとはいえ「入りにくい」という声はまだありません。

(提供写真)映像本部エリア。特注の棚にぎっしり収納された機材
井原さん :

この量の機材を管理、メンテナンス、撮影準備をするにはスペースが必要で、かなり効率が上がったという声もあります。また、撮影以外の準備と片付けの時間も多く、そこでコミュニケーションをとり互いを鼓舞しながら進めることもあります。執務室が分かれたことで、スペースだけでなく、リラックスした状態で会話でき、場合によっては大盛り上がりする。そんな私たちらしい働き方を尊重してもらえたことをとても嬉しく思っています。

もちろん、執務室が分かれたことで「なんでもOK」になったわけではなく、節度を持って働くことで、分けることの意義と私たちの文化を自分たちが守っていけたらと思っています。

両執務室内に設置されたサイン。エントランス同様、スタジオの使用状況を把握するために欠かせない。

高さと広さを活かした、本格スタジオ

使用中は「ON AIR」のサインが光る仕組み
井原さん :

こちらはスタジオです。面積の大小様々なサイズのスタジオを5部屋完備しています。

源 :

かなり開放的ですね!

(提供写真)スタジオ(ライティングイメージ)
井原さん :

壁がR状になっていて、角を作らないことでさらに広い空間に感じられるようになっています。高さがあることで可能になったことはもちろん、梁がないので天井に好きなものを吊るすことができます。一見小さなことに聞こえるかもしれませんが、映像本部の社員としては、できることや挑戦したいことなど、表現の幅が格段に増えました。そういった意味でも、素晴らしいスタジオができたと思っています。

ラジオやナレーション撮りを行うスタジオ
防火対策が施されたカーテンや機材、什器
両執務室を繋ぐ廊下。各スタジオへの入り口も兼ねている。
源 :

カーテンで仕切られているこちらにお荷物を置かれているのには、理由があるのでしょうか?

井原さん :

まず、私たちが扱う資材には様々な形、大きさ、量があり、撮影によって必要なものも異なります。段差がない場所に格納すること、また扉ではなくカーテンで仕切ることで、一気に物が置きやすくなるんです。多少カーテンに当たっていても問題なく管理できるので、そういったちょっとした工夫でかなり社員のストレスが軽減できるんですよ。

「働く人と訪れる人の声」を聞きながら。進化し続ける場所を目指して

立地の良さや使い勝手の良さに、社員だけでなくお客様からも喜びの声が上がっているというヒューマンセントリックス。社員とお客様、双方にとって魅力的な場所であり続けるため、進化を続けています。

「拠点として長くいる場所だからこそ、いかに快適に過ごせるか、働けるかを常に意識していきたい」と語る同社。今後は娯楽の要素も取り入れながら、社員が「来たい」「もっとここで仕事をしたい」と思える環境づくりを追求していくといいます。

「ここで働く人、訪れるお客様の声を聞きながら進めていくことが大事」。そう語る岡澤さんの言葉からは、オフィスを単なる働く場所ではなく、人と人がつながり、新たな価値を生み出す拠点として育てていこうとする強い思いが伝わってきました。

取材先

株式会社ヒューマンセントリックス

https://www.humancentrix.com/ 公式サイト

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