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vol.297 株式会社KOTONA

「遊び心とカッコよさの融合」。社名に込めた想いを体現するKOTONAの新オフィスとは

WEBサイトやCM制作、ECサイトのコンサル・運営など、幅広いプロモーションを手がける総合広告代理店の株式会社KOTONA。2025年2月、大阪駅前のJPタワーに移転し、新たな場所で次なる一歩を踏み出しました。その経緯と最新のオフィス内部、そこでの働き方を、代表取締役の山崎さん、広報部の水谷さん、社長室兼広報部の野々上さんに伺いました。

山崎 晶久
インタビュー
山崎 晶久
株式会社KOTONA 代表取締役

和歌山県出身。1973年生まれ。1996年にオフィストウエンティワン㈱入社、営業部長を務めた後、2009年にブックマークジャパン㈱取締役・大阪支社長に就任。2012年に株式会社KOTONAを創業し、テレビCMやSNS、Web広告など幅広いマーケティング支援を展開。さらに2018年には株式会社アッツを創業し、CBD配合スキンケアブランド「CANNA(CBDスキンケア)」を立ち上げ、美容とスポーツを軸に新しいライフスタイル価値を提案。現在は代表取締役として、広告事業と自社ブランドの両輪で成長を牽引している。趣味はスポーツ観戦。

水谷 結衣
インタビュー
水谷 結衣
株式会社KOTONA 広報部

京都府出身。1998年生まれ。関西大学卒業後、不動産営業職としてキャリアをスタートし、宅地建物取引士資格を取得。2023年2月に株式会社KOTONAへ入社し、営業職として多様な案件を経験。2025年6月より広報部に着任し、グループ会社アッツとともに、広告事業と自社ブランド「CANNA」の認知拡大に尽力している。営業で培った提案力と行動力を強みに、企業やブランドの魅力を社会に広く届ける役割を担っている。

野々上 実希
インタビュー
野々上 実希
株式会社KOTONA 社長室兼広報部

大阪府出身。1995年生まれ。園田学園女子短期大学 幼児教育学科を卒業後、保育士資格と幼稚園教諭第二種免許を取得。新卒から8年間保育士として勤務し、現場で培った行動力と対応力を強みにする。新たなキャリアを築くため2025年1月に株式会社KOTONAへ入社。現在は社長室で秘書業務と広報を兼任し、グループ会社アッツとともに広告事業や自社ブランド「CANNA」の認知拡大に取り組んでいる。

オフィスは学び・成長・交流の場

西川(IBASHO.ライター) :

まずは事業内容からご説明いただけますでしょうか。

山崎さん :

弊社は、WEBサイトやCM制作、ECサイトのコンサル・運営など、販促のプロフェッショナルとしてさまざまなプロモーションに携わる総合広告代理店です。イベントの企画運営やキャスティング、着ぐるみの制作などを手がけたこともあります。お客様からどんな難題や新しいチャレンジをいただいても、『できません』で話を終わらせないのが私たちのポリシーであり、外部の協力会社とも連携しながら幅広い業務に取り組んでいます。

西川 :

みなさまのふだんの業務内容についても教えていただけますでしょうか。

山崎さん :

私は代表取締役として、主に会社の全体的な方向性を決めること、そして広告事業と自社ブランド事業、この両輪の成長を牽引していくことですね。具体的には、新しい事業やブランド展開の大きな戦略を考えたり、重要な経営判断をしたりしています。

水谷さん :

私は営業職としてジョインし、2025年6月より広報部に着任しました。現在は広報の仕組みづくりも進めているところです。前職や営業で培った提案力や行動力を活かして、メディアの方々とのリレーションを築いたり、プレスリリースの作成・配信、SNSでの情報発信なんかを担当しています。企業の魅力やブランドの熱量を、社会に広く届けることが私のミッションですね。

野々上さん :

私は社長室と広報部を兼任しており、業務は多岐にわたります。社長室としては、主に秘書業務を担当していて、スケジュール管理や来客対応など、社長がスムーズに業務を進められるようにサポートしています。そして、広報としては、水谷さんと一緒にPR活動やブランドの認知拡大に取り組んでいます。

西川 :

ありがとうございます。それでは次に、これまでのオフィス変遷について教えていただけますでしょうか。

山崎さん :

弊社はマンションのワンルームから始まり、その後、オフィスビルの一室に移りました。そこは、小さなオフィスビルで1フロア1テナント、細長い部屋の奥に窓があるというシンプルな間取りでした。窓が一つだったこともあって、次第に「もっと明るさがほしい」と思うようになり、光を求めてオフィスを移転。3つ目のオフィスには、両サイドがガラス張りになった明るい空間を選びました。そこから4つ目のオフィスとして、2025年2月、JPタワー大阪にオフィスを移転しました。

西川 :

オフィス環境の変遷が、会社の成長や、働く環境へのこだわりを物語っているようで面白いです。働き方が多様化している中、御社にとっての働き方とオフィスの役割について、社長はどのようにお考えでしょうか。

山崎さん :

業務的にはリモートワークも可能なのですが、インターンシップを経て採用した若い社員や異業種から転職してきた社員も多いため、学びや成長、コミュニケーションの場としてオフィスは必要と考えています。現在、正社員17名、インターン7名が在籍していますが、ほとんどが出社しており、リモート勤務をメインにしているのは3名です。対面でのやり取りが、アイデアの創出や企業文化の早期醸成に大きく役立っていると実感しております。

大阪駅前の圧倒的好立地で他社と差別化

西川 :

2025年2月にJPタワー大阪へのオフィス移転が実現したとのことですが、今回の移転の経緯や目的はどのような点にあったのでしょうか。

山崎さん :

広告代理店というのは、大手であっても中小であってもできることってほぼ同じなんです。ですから、どう差別化を図っていくかということが大切で、その一つとして「立地」に着目しました。JPタワーは、東京にも名古屋にも福岡にもあって、どこも駅前の好立地。特にJPタワー大阪に入っている広告代理店は当社だけですから、外部へのPRにもなりますし、信頼性も上がります。働き手にとってもこの場所はステータスを感じるようで、リクルーティングもしやすくなったと思います。2面の窓も大きくて光もたっぷり入りますしね。

西川 :

野々上さんは2025年1月入社ですから、入社してすぐオフィスを移られたということになりますね。

野々上さん :

そうですね。入社の時点でJPタワー大阪への移転はすでに決まっていました。ビルがオープンする前に一度社長とオフィスを見にきたことがあったんですけど、「こんなところで働けるんだ」って思うとワクワクしましたね。

水谷さん :

私も家族に自慢しています。移転した後、母がこのビルに遊びに来たんですが、下においしいドーナツ屋さんがあって、そこで一緒にお茶をしたんです。母は「こんなところで働いているなんてすごいね」って喜んでくれて、私のモチベーションも上がるし、改めて頑張ろうっていう気持ちになりました。

西川 :

立地を差別化の要素とされた狙いが、まさに社員の皆さんのモチベーションや誇りに直結しているのがよく分かります。外部へのPRだけでなく、働く人のステータスとしても、このJPタワー大阪という場所が大きな意味を持っているのですね。新たなオフィスを構築するにあたり、どのようなコンセプトを掲げられましたか?

山崎さん :

仕事にはもちろん真面目さも大切ですが、それと同時に遊びの延長線上にあってほしいという思いがあります。そのため、このオフィスでは真面目さと遊び心を両立させた空間を創造したいと考えました。

私の理想は、アメリカのドラマ「SUITS/スーツ」の社長室のようなガラス張りのカッコいいオフィスなのですが、そもそもドラマとは業種も違いますし、当社のロゴも可愛らしいものを採用していますからカッコよさだけに振り切れないということもあって、遊び心とカッコよさを融合させたデザインにしています。それは、楽しむ心から生まれるアイデアとクリエイティブで、社会にハッピーとイノベーションをもたらすコドモ×オトナ=KOTONAという会社のコンセプトにも通じているんです。

では、実際に各エリアをご覧いただきましょう。

西川 :

「遊び心とカッコよさの融合」そのデザインが具体的にどう表現されているのか、各エリアを拝見するのが楽しみです!

遊び心とカッコよさを融合させたオフィス空間

デザイン性と働きやすさを追求し、企業ブランディングの強化に貢献している新オフィスをエントランスから順に見学させていただきました。

ガラス張りのエントランス

ガラス張りで開放感のあるエントランス
山崎さん :

まずはエントランスです。明るい光が差し込むこのロケーションの魅力を、訪れた瞬間に感じていただきたく、全面ガラス張りにしました。本当はこれまでのオフィスのように、どなたでも気軽に立ち寄れるオープンな空間にしたかったのですが、セキュリティの観点から扉を設けています。扉の横には、三輪車のオブジェも設置し、弊社のブランド理念である「子ども心を忘れず、楽しむ気持ちで働く」を表現しています。

社名のロゴにも使われている三輪車のオブジェ
野々上さん :

ガラス張りだと、お客様が来られたときもすぐに気づいて対応できるので、その点でも便利ですね。

受付カウンター
水谷さん :

受付カウンターの内側には、ちょっとしたお菓子を置いて、ゴミを分別できるダストボックスも備えています。

社名ロゴのオブジェも飾られていました

執務スペースには長テーブルを配置

光が差し込む明るい空間
西川 :

その奥に広がるのが執務スペースですが、大阪駅を見下ろす眺めと長テーブルが印象的です。ここからだとこんなふうに大阪駅が見えるんですね。

山崎さん :

私たちはもう慣れてしまいましたけど、初めて来られたお客様は端っこまで行って写真を撮ったりされていますよ。そしてこの長テーブルは、両側の支柱がタイヤを思わせる半円状になっていて、遊具のシーソーがモチーフなんです。8mの人工大理石天板を採用し、子どもと大人の世界観が融合した一体感のあるデザインが特徴です。

執務室の長テーブル。両端の支柱はタイヤをイメージした半円状の脚
水谷さん :

16名がけなんですが、同じ机にいると感覚的に近いというか、離れていても結構しゃべりやすいんですよ。誰がいるとかいないとかもすぐわかります。

野々上さん :

フリーデスクではあるんですが、どうしても席が固定化してしまうので、コミュニケーションを活性化する意味も込めて月に1回、席替えをしています。

西川 :

どのように席を決めるのですか?

野々上さん :

そこはシンプルに、昔ながらのあみだくじで決めることにしています。最も公平で、アナログな楽しみがありますし、結果発表の瞬間も盛り上がるんですよ。(笑)

窓に面したワークスペースとリラックススペース

西川 :

窓のそばにワークスペースとリラックススペースが配置されているんですね。

オフィスがビルの角に位置するため、二面に広がる開放的な眺望が魅力
山崎さん :

リラックススペースがある場所は、このフロアの中でも一番のビュースポットになるので、どう使うべきか考えました。お客様が使用する応接や会議室とも考えたのですが、やはり社員のために使いたいと思って、ソファを置いて社員がくつろげるリラックススペースにしました。

水谷さん :

面接や面談に使うこともありますね。個室の室内だと何となく構えてしまうという人も多いんですが、ここだとリラックスして話ができるんです。いろんな意見やアイデアを出したい会議なんかもここを使います。気持ちが和らぐのか、ちょっとどうかな…と発言を迷うようなアイデアでも何だか言いやすくなるんですよ。

クイックなMTGやリフレッシュにも使えるスペース
野々上さん :

その隣にあるのが、半個室のブースと個室のフォンブースです。半個室のブースは、集中して作業に取り組みたいときや動画の編集をしたいときなどに使っています。ここにいると集中して作業をしていることがわかるから、そのときは話しかけるのを控えたり、周りも配慮できるんです。

半個室のブース
水谷さん :

個室のフォンブースは、声を出さないといけないお客様とのミーティングなどのときに使用します。

個室のフォンブース
山崎さん :

テレアポをする際など、周囲に会話を聞かれないようにこの場所を使う社員もいます。みんなが静かに作業をしているところで一人声を張るのは、何となく気が引けるものですからね。

予約なしで自由に使える会議室

野々上さん :

会議室は6名用と8名用の2部屋あり、どちらも透明のガラス壁を採用しています。

会議室(6名用)
山崎さん :

どちらもシンプルで開放的な空間ですが、コーポレートカラーである鮮やかなイエローオレンジを差し色にした空間と、清潔感のあるホワイトの空間に分けて、ミーティングの目的や参加者の気分に合わせて使い分けるようにしています。

西川 :

いずれの会議室も予約なしで自由に使えると聞きましたが、使いたい人が重なったりはしませんか?

水谷さん :

それが意外と重ならないんです。当社ではGoogleカレンダーで予定を共有しており、お客様の来訪予定は事前に把握できるため、お互い察して利用しています。もちろん、口頭で確認することもありますが、どうしても場所が足りない場合は、JPタワー大阪内の食堂や会議室も利用可能です。

外からも内からもよく見える社長室&役員室

社長室。社長の趣味でもあるスポーツのユニフォームが飾られている
西川 :

社長室と役員室もガラス張りなんですね。

山崎さん :

はい。瞬時にガラスが不透明になるシステムも検討しましたが、コスト面と、透明性を保つという考えから、導入を見送りました。みんなが私の方を見ているかはわかりませんが、私は社員のことをよく見ています。それでちょっと元気がないなと思ったら話しかけにいったりして。

野々上さん :

こちらからもよく見ていますよ(笑)。社長の今の様子がよくわかるので、話しかけるタイミングを図りやすいです。今ちょっと忙しそうだから後にしようかな、とか。

こちらが役員室。社長室同様ガラス張りになっている

パーソナルロッカーで綺麗なオフィスをキープ

西川 :

奥には個別のロッカーもあるんですね。

山崎さん :

社員には「デスクの上に何も残さずに帰る」よう、常々伝えています。私自身がごちゃごちゃしているのが嫌いで、スッキリした綺麗なオフィスを保ちたいと思っているので。とは言っても、書類だったり文房具だったり、業務上必要なものはありますから、そうしたものを全て収納できるよう、ロッカーは一人ひとりに用意しています。

新しいオフィスが及ぼす働き方の変化と業績への効果

西川 :

移転後、社員の皆さんの働き方やコミュニケーションの面で変化はありましたか?

水谷さん :

16人がけの大きなテーブルのおかげでコミュニケーションが増えました。あと、JPタワー大阪の中にはいろんなお店があるので、みんなで誘い合ってランチに行ったり、周辺の環境も含めて楽しむようになりました。

西川 :

そうしたコミュニケーションの増加が業績などの成果につながっていますか?

水谷さん :

移転と同時期に社内体制を整備したこともあって、営業チームの新規案件数や売上も伸びています。

西川 :

コミュニケーションの増加が提案数や顧客数に好影響を与えているんですね。では、今後このオフィスをどのように活用し、企業文化をどう醸成していきたいとお考えでしょうか。

山崎さん :

このオフィスを社員たちの「成長できる場所」として、また「帰れる場所」として活用していきたいと思っています。パーティーやイベントなども企画して、社員だけでなく、お客様から社員の家族まで、みんなが気軽に集まれるようなハブ的な空間にできればいいですね。会社の規模よりを大きくするよりも、今いる社員たちが豊かで楽しく働けることを大切にして、これからも長く事業を続けていきたいと思っています。

西川 :

ありがとうございました。

新オフィスは「KOTONA」の理念を体現する成長のハブ

KOTONAの新オフィスは、ただ場所を移しただけでなく、「コドモ×オトナ=KOTONA」という理念を体現する「遊び心とカッコよさの融合」を見事に実現していました。

JPタワー大阪という好立地は、企業の信頼性と社員のモチベーションを向上させるステータスに。そして随所に「真面目な仕事」と「楽しむ心」を両立させる工夫が凝らされていました。

このオープンで美しい新空間は、社員間のコミュニケーションを活性化させ、早くも新規案件の増加という成果に結びついています。山崎社長の「社員が豊かで楽しく働けること」を大切にするビジョンは、このオフィスを通じて、社員の「成長できる場所」「帰れる場所」として、KOTONAの持続的な成長を牽引していくことでしょう。

取材先

株式会社KOTONA

https://kotona-pr.com/ 公式サイト

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