- オフィスインタビュー
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オフィスにも、福利厚生にも、わくわく感と働きやすさを。株式会社エアトリ(旧エボラブルアジア)の新オフィス
※2019年12月5日の「エアトリ」に社名変更前に取材に伺いました
オフィスは、そこで働く人たちのためにあります。働きやすい環境を整えれば、仕事の効率アップやモチベーションアップにもつながるでしょう。
「エアトリ」を筆頭に、5つの事業を展開する株式会社エアトリ。都営地下鉄三田線「御成門」駅から徒歩約4分のところに移転した新オフィスは、全社員にアンケートを取り、寄せられた要望を参考にしたのだそうです。
オフィスも、福利厚生も、社員の働きやすさを重視。そんなエアトリのこだわりについて、取締役の王さん、広報担当の長谷川さん、福井さんにお話をうかがいました。
2014年に株式会社エアトリ(旧エボラブルアジア)入社。取締役COOとして、新規事業立上げ、経営企画、訪日旅行事業等に従事。
大学卒業後、2018年4月に株式会社エアトリ(旧エボラブルアジア)入社。広報業務に従事。
大学卒業後、2019年4月に株式会社エアトリ(旧エボラブルアジア)入社。広報業務に従事。
目次
事業のベースにあるのはブルーオーシャン戦略
卯岡
この会議室に入ったとたん、目の前にある東京タワーに思わず歓声が漏れました…!
▲取材をした会議室から見える景色。絶景…!
福井さん
そうなんです。そのため、この部屋だけは上座・下座を逆転させ、東京タワーを眺められる手前側を上座としているんですよ。
卯岡
素敵なアイディアですね…!エントランスにあった「エアトリ」のポスターが印象的でしたが、エアトリの事業内容は旅行関係なのでしょうか。
王さん
当社では大きく5つの事業を行っていまして、「エアトリ旅行事業」はそのひとつです。オンライン総合旅行プラットフォームのエアトリを運営しており、ありがたいことに、オンライン旅行代理店として航空券の取扱いでは日本で1番のシェアを得ています。
新たにリリースした新サービスのエアトリプラスは、ホテルと航空券を自由自在に組み合わせることができるダイナミックパッケージと呼ばれるもので、お得な価格で旅行に行けるオンラインサービスなんです。
卯岡
残りの4つは何でしょうか。
王さん
訪日旅行事業、ITオフショア開発事業、ライフイノベーション事業、投資事業ですね。訪日旅行客事業としては、ポケットWi-Fiのレンタルや両替ショップ、メディアの運営、キャンピングカーの提供を行っています。
キャンピングカーは国内国外ともにターゲットですが、基本的には欧米からの訪日旅行客向けに特化しているのが特徴ですね。ポケットWi-Fiは欧米向けレンタルに特化しており、国内企業としてはトップレベルのシェアを集めています。
卯岡
アジアからの旅行客の方が人数の割合が大きいと思うのですが、なぜ欧米メインなのですか?
王さん
欧米向けはブルーオーシャンだったからです。アジアはレッドオーシャンなんですよね。ただ、欧米だけにこだわるつもりはなく、今後アジアへも展開していく予定ではあります。
まずシェアを取りやすいところから攻める「ブルーオーシャン戦略」は、エアトリの事業に共通しているものなんです。
卯岡
どういうことでしょうか。
王さん
今でこそインターネットで航空券を購入したりホテルの予約をしたりすることが当たり前になりましたが、エアトリが創業した2007年頃はまだまだ一般的ではなかったんです。今後はインターネットがくるのではないかと予測して始めたのがエアトリなんですよ。
卯岡
見事に予想が当たったんですね!
王さん
当たりましたね。エアトリには社員の基本姿勢となる行動規範が5つありまして、そのひとつが常に顧客目線を意識することなんです。つまり、ユーザーファーストの視点ですね。その意識から、「インターネットで予約できれば、ユーザーに便利だと感じてもらえるのでは」とエアトリが誕生したともいえるでしょう。
卯岡
ちなみに、残り4つは何ですか?
長谷川さん
改善のプロフェッショナルであり続けること、丁寧・安心・信頼を何よりも重視すること…
福井さん
即対応・即実行・スピード、来客30分会議20分で無駄を排除することですね。毎日みんなで復唱しているんです。
上場の節目でオフィスを移転。重視したのは働きやすさ
卯岡
今のオフィスに移ったきっかけは何ですか?
王さん
キャパシティ問題と、分散していたオフィスを統合するという業務効率化、そして上場という節目ですね。ある日、会長に呼ばれ、「今のオフィスを引き払うことにしたから、移転先の段取りを任せる」と言われたのが移転準備開始のきっかけでした。
卯岡
移転にあたり、こだわった点はどこですか?
王さん
社員がわくわくできる、かつ働きやすいオフィスですね。前のオフィスは「ザ・オフィス」といった形だったのですが、今回はわくわく感にもこだわりました。
卯岡
働きやすさという観点でいうと、エアトリさんは福利厚生にも力を入れているとお聞きしています。どういった福利厚生があるのでしょうか。
王さん
特徴的なのは有給取得キャンペーンです。年2~3回、有休をとった社員に日本全国どこでも行けるペア航空券をプレゼントしています。この福利厚生はかなり利用率が高いですね。
長谷川さん
僕もいつも利用しています。最近だと大分の別府に行きました。全額自腹旅行のときには足を運んでこなかった場所に、旅行してみようという気持ちになるんですよね。
王さん
あとは、毎月行っている社員総会の場で、当月の有給休暇取得ランキングを発表しています。
福井さん
1位の人は表彰され、金一封がもらえるんですよ。
卯岡
え…っ!休みを取ると金一封までもらえるんですか。
王さん
有給取得を促進させるために行っています。
あとは、効率的に働けるよう、いわゆる働き方改革を人事考課のひとつの要素にしています。働き方改革を日常に取り込めるよう、働き方やオフィスの使い方などの決まりをいくつか作っていまして。
長谷川さん
行動規範にもございます通り、基本的に会議室を30分以上押さえられないんです。会議には無駄な時間が多く含まれているので、こうした決まりができました。
王さん
アジェンダを出して、結論をしっかり出すための会議の場合、20~30分あれば十分なんですよね。結果、残業時間の削減につながりました。その他、多くの会社が取り入れているノー残業デーが水曜日にあります。あとは、クラブ活動も熱心ですね。
福井さん
ゴルフ部、テニス部、フットサル部が活発に活動しています。新入社員がゴルフ部に入ると、無料でゴルフクラブが貸与されます。練習費用は会社もち、社内コンペのプレー費も初年度は会社が負担してくれるんですよ。
卯岡
それはかなり大きいですね…!
福井さん
個人的には、昼食の弁当代が半額支給されるのがありがたいです。
長谷川さん
僕もそれは非常に大きいです。
王さん
え、そんなになんだ…?(笑)
長谷川さん
一人暮らしだと、どうしても食がおろそかになってしまうので。お昼ごはんが食べやすいカフェスペースがお気に入りですね。
卯岡
では、さっそくオフィスを見学させてください!
わくわく感と働きやすさを重視。エアトリの新オフィス見学ツアー
全社員にアンケートを取り、社員の働きやすさ、居心地の良さを重視したエアトリのオフィス。まずはエントランスから見学させていただきました。
「エアトリ」のポスターとCMが流れるエントランス
卯岡
壁面には世界地図が描かれていて、旅行関係の会社というのが一目瞭然のエントランスですね。
王さん
世界地図は手書きで書いてもらいました。
卯岡
奥の赤い壁も印象的です。目的地まで〇mという表記、おもしろいですね。
王さん
あれは僕が考えたんですよ。「空港」を意識していて、空港内でよく見かける表記をマネしてみました。
サービス名からネーミング。特徴ある5つの会議室
▲会議室「空旅.com」
エアトリの会議室は5つ。「エアトリ」「らくだ倶楽部」「旅WEB」「空旅.com」「Airs gate」とエアトリが過去から現在まで運営してきたサービス名を冠しています。今回お話をうかがったのは「空旅.com」です。
卯岡
会議室に向かう廊下が、まるで飛行機の中のようでおもしろいです。
王さん
「空港をイメージしたエントランスから、いざ飛行機へ」というわくわく感を演出しました。窓からの景色も、ちゃんと少しずつずらしています。壁もゆるくカーブになっているんですよ。
▲会議室「エアトリ」
▲会議室「らくだ倶楽部」
▲会議室「旅WEB」
卯岡
各会議で雰囲気も大きく異なるんですね…!カラフルな空間やグリーンメインの空間など、部屋ごとに気持ちも変わりそうです。
社員に人気のリフレッシュエリア
執務スペースは土足厳禁。一角には、社員に人気のリフレッシュエリアが設けられています。空間を仕切るレンガ調の壁面は、写真の背景にもぴったりです。表彰された社員の記念写真も、この壁をバックに撮影されていました。
▲レンガの壁は、表彰写真の統一感を生む効果も
卯岡
床面にある足跡マークはなんですか?
福井さん
毎朝挨拶をする目印マークなんです。
▲毎朝こうやって挨拶をしています!
卯岡
リフレッシュエリアはバーのような落ち着いた雰囲気なんですね。
王さん
毎週木曜日に、各部署が持ち回りでおつまみ会を開催しているんですよ。17時から終業時間の18時までの1時間、他部署のメンバーと交流できる任意制の会となっています。
長谷川さん
その他、懇親会も月1ペースで行っています。
王さん
あとは、社員の要望を取り入れてマッサージルームも用意しました。事前予約でプロの施術が受けられるんですよ。
卯岡
羨ましい環境です…!
働きやすい環境で、さらなる事業拡大を目指す
エアトリは、グループ会社含め自己希望で自由に異動を願えるなど、会社のあり方としても社員の働きやすさを重視しています。
社員からの要望を汲み作られたエアトリの新オフィスからも、わくわく感と共に、社員が働きやすくなるようにとの想いが感じられました。
サービス名に合わせて社名変更をしたエアトリ。取材の最後に「ユーザーファーストの視点を大切にし、5つの事業を今後ますます拡大させていく」と締めくくってくれました。