- オフィスインタビュー
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キーワードは「モビリティ」と「スケーラビリティ」。仕事内容によってエリアを使い分けられるキーウォーカーのオフィス
ビッグデータの収集・分析事業を展開している株式会社キーウォーカー。
コワーキング・シェアオフィス「SENQ六本木」内に入っているキーウォーカーのオフィスは、これからの増員や移動に対応できるような工夫が散りばめられていました。キーワードとなるのは「モビリティ」「スケーラビリティ」!
代表の真瀬さんに詳しくお伺いしてきたのでご紹介します。
代表取締役社長
大手SIerにてシステムエンジニア経験後、2000年に、ビッグデータの収集・分析を主事業とするキーウォーカーを創業。
目次
ビッグデータの収集から蓄積、可視化、人工知能による分析までの一連の事業を展開
ameri
まずはキーウォーカーが展開する事業について教えてください!
真瀬さん
ビッグデータのソリューション事業を展開しています。データの収集から蓄積、可視化、人工知能による分析までの一連のソリューションをおこない、ビジネスの意思決定支援をおこなっています。
ameri
キーウォーカーならではの強みはありますか?
真瀬さん
オープンデータ(=公開されているデータ)に関する収集とAIによる分析は、国内No.1の実績数です。また、AIについても20年近く研究開発してきた実績をもとに、リアルタイムな価格決定を支援するダイナミックプライシングや不動産価格の推定、特許や海外ニュースの分析など様々な実績をもっています。
ameri
創業当初から人工知能の開発研究をしていたと伺いました。それが現在のビッグデータ収集ツールの提供に繋がったのでしょうか?
真瀬さん
そうですね。
人工知能の研究開発には膨大なデータが必要です。創業当初は、自社の研究活用を目的としてデータ収集をおこなっていました。時代の変化とともにデータそのもののニーズが高まり、データ収集をサービスとして提供することになりました。
ameri
どのような思いでサービスを提供していますか?
真瀬さん
データの収集・分析をおこなうことで、世界を俯瞰し、未来を予測する情報の地図をつくり、ビジネスの意思決定を支援できるサービスの構築を目指しています。
将来的には、ビジネスだけでなく、個人が利用する情報整理の支援ツールとしても発展させていたと考えております。以前は、近しい人の電話番号は暗記していたものです。しかし、スマートフォンができて扱える情報が大量になり、今や情報の大洪水が起きています。人間では処理しきれない量の情報が世の中に溢れています。
ameri
確かに、昔は身近な人の電話番号を暗記したりアナログの電話帳を使っていたりしましたもんね……。
真瀬さん
ビジネスの領域においても、膨大な情報の中から自社に必要な情報を取捨選択することに苦労されている企業が多くなってきました。
弊社のサービスは、大量にある情報をリアルタイムに集約し、AIで分析することで、自社にとって必要な情報のみを抽出整理し、ビジネスの意思決定に活用していただくためのものです。
増員や移動に柔軟に対応できるようDIYされたオフィス
ameri
オフィスのテーマはありますか?
真瀬さん
「スケーラビリティ」と「モビリティ」です。
ameri
「スケーラビリティ」「モビリティ」……ですか?
真瀬さん
事業の成長に伴い、増員に対応しやすい「スケーラビリティ(=拡張可能性)」を持ったオフィスにしたいと考えました。
また、移転や配置換え、エコ意識に基づき原状回復工事の最小化等を意識した結果、分解可能な造作や家具中心で空間作りをしました。それが「モビリティ(=移動性)」です。
ameri
増員や移動に柔軟に対応できるオフィスなんですね。
真瀬さん
はい。テーマにしている部分以外でもこだわっていることがふたつありまして。ひとつ目は、あえて未完成の部分を作り、DIY等で手を入れていくことで、事業の継続性を表現したいと思いました。
ふたつ目は、エンジニアそれぞれのパフォーマンスがあがることでお客様に提供するサービスの質が向上するので、彼らが集中度によって部屋を使い分けられるようにしていることです。切り替えをできるようにすることで、メンバーが最大限のパフォーマンスを出せる環境に整えています。
また扱っている情報の機密度が高いことも部屋を分けている理由のひとつです。
ameri
エンジニアの皆さんが最大限の力を出せるように工夫しているんですね。それでは詳しくご紹介お願いします!
オープンミーティングができるスペース
キーウォーカーは、コワーキング・シェアオフィス「SENQ六本木」の7階に2部屋、8階に1部屋スペースを持ち、執務室とミーティングルームを分けています。
まずは、7階のカフェ兼オープンミーティングスペースから案内してもらいました!
真瀬さん
こちらのスペースは、カジュアルミーティングをしたりカフェスペースで社員が休憩する場所になります。
真瀬さん
オープンな場所なのでコミュニケーションを取りながら作業をする際にも活用していますね。
ameri
テーマの「スケーラビリティ」と「モビリティ」以外にオフィスづくりに意識されたところはありますか?
真瀬さん
弊社スタッフ参加によるDIYを取り入れました。
ameri
どこを手作りしたんですか?
真瀬さん
壁紙を自分たちで貼ったり、ピクチャーレールを取り付けたりしました。
▲柱のレンガ部分もDIYで壁紙を貼り付けているのだそう!
ameri
増員や移動に対応できるだけではなく、自分たちで作ることでオフィスに愛着も湧きそうですね!
真瀬さん
そうですね。みんなで組み立てたり貼ったりした時間も楽しめました。
▲IBASHOカメラマンも構図を絶賛!
ameri
壁に飾ってある写真、オシャレですね!
真瀬さん
その写真、弊社の役員が撮影したんですよ。
ameri
社員さんが撮影されたんですか!?
真瀬さん
そうなんです。趣味で撮影していたものを持ってきてもらって、厳選して飾っています。
「いかに集中できる空間を作るか」にこだわった執務室
ameri
こちらが執務室ですね。
真瀬さん
はい。執務室は、先ほどのオープンミーティングスペースとはコミュニケーションレベルを変え、黙々と集中できる空間を作っています。
弊社にはエンジニアが多いので、高さを自由に変えられる電動昇降型のデスクを選び、集中して業務と向き合えるように環境を整えています。
機密情報はここで取り扱う!スケーラビリティのある8階の会議室
次に8階にあがり、会議室を案内してもらいました。8階のフロアは、7階と違って2段階でロックがかかっており、厳重なセキュリティに守られています。
真瀬さん
こちらも会議室です。機密度の高いデータを扱うときには8階を使用しています。
人数が増えても対応できるように、執務室に使っていた電動昇降デスクを6台くっつけて会議室のデスクにしています。
ameri
必要に応じて今は合体しているデスクを6つに分けることで、6人分の作業スペースとしても使えそう!ということは、ゆくゆくは執務エリアとしても使えるんですね。
真瀬さん
はい!増員の際には、臨時的に執務エリアになる可能性はあり、スケーラビリティを意識しています。
他にも、SENQ六本木の施設に大きな会議室やラウンジがあるので併せて活用しています。ラウンジには社外の方はいますが、社内のメンバーにはあまり会わないので、周りを気にせず集中したいときに使っている社員が多いですね。
ゲームを通して会社の仕組みを学ぶ!研修にボードゲームを導入
ameri
キーウォーカーでは、新卒研修に面白いゲームを取り入れていると伺いました!
真瀬さん
「マネジメントゲーム」ですね。
ameri
マネジメントゲームですか?
真瀬さん
経営の理論や感覚を学べるボードゲームです。
複数名のプレイヤーが製造業の社長になり、材料を仕入れて製品を製造し市場で販売し、競争します。原価や営業の駆け引きなど、ビジネスに必要な考え方や会社の仕組み、考えるべき戦略を学べるので、新卒内定者や社員の研修に取り入れています。
ameri
面白そう!
▲実際にボードを出して説明してくださった
真瀬さん
知識を身につけるには、理入(りにゅう)と行入(ぎょうにゅう)が大切です。
ameri
理入と行入……ですか?
真瀬さん
理入は座学で学ぶこと、行入は体験して学ぶことを表していて、このボードゲームは理入と行入の両方をバランスよく学ぶことに適しています。弊社にはボードゲーム好きの人が多いので、何名かはハマっています。
ameri
最後に、今後の展望を教えてください!
真瀬さん
データソリューションをおこなっていると、海外と比べて国内の企業はビッグデータ活用において大きく遅れていると感じることがあります。キーウォーカーのデータソリューションを通して日本企業におけるデータ活用を活性化させ、データによるビジネスへの意思決定支援を推進していきたいと考えています。
増員に対応できる柔軟性と、メンバーの業務内容にあわせた様々な空間を併せ持つ、キーウォーカーのオフィス。社員のみなさんが自分で使い分けてオフィスを活用している様子が印象的でした。