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オフィスインタビュー
vol.134 東急不動産ホールディングス株式会社

キーワードは「コミュニケーション活性化」と「生産性向上」。東急不動産ホールディングス株式会社のオフィス

グループの経営管理事業を展開している、東急不動産ホールディングス株式会社。都市、住宅、ウェルネス、海外など幅広く不動産事業を展開す東急不動産や、不動産仲介業を中心に展開する東急リバブル、総合専門小売業を展開する東急ハンズなどをまとめています。
 
そんな東急不動産ホールディングスが本社を渋谷ソラスタに移転したとの噂を聞きつけ、新しいオフィスにお邪魔してきました。
 
本社移転プロジェクトを担当された髙橋さんに、新オフィスへのこだわりを伺ってきたのでご紹介します!

 

髙橋 大輔さん (たかはし・だいすけ)
大学院卒業後、オフィスビルの運営や住宅の開発・計画に従事。
人事部での採用担当を経て、現在は本社移転プロジェクト全般を担当。

 

新オフィス「Call(コール)」を中心にコミュニケーション活性化・生産性向上を目指す

 

 

ameri

本社の移転、おめでとうございます!早速ですが、新オフィスのテーマを教えてください。
 

髙橋さん

「コミュニケーションの活性化」と「生産性の向上」をテーマにしています。
 

ameri

どのような背景からそのテーマを設定されたのでしょう?
 

髙橋さん

働き方改革が進み、働く場所や時間を自由に選べるようになる一方で、社内のコミュニケーションの希薄化が問題視されてきています。
 
そこで、いつでもどこでも働ける時代だからこそ、わざわざ行きたくなるような場所を作りたいと考えまして。本社がグループ従業員やお客様を呼んでいるという想いを込めて「Call(コール)」と名付けました!

 

ameri

「Call(コール)」ですか。
 

髙橋さん

はい。この「Call(コール)」を中心にコミュニケーションの活性化、生産性の向上を目的とした取り組みを実施し、弊社に関わるお客様への新しいオフィスのあり方・働き方の提案を目指していきたいと考えています。
 

ameri

なるほど。早速ご紹介お願いします!
 

外部からのお客様と交流する「SCRAMBLE!(スクランブル)」

 
東急不動産ホールディングスをはじめとしたグループ会社の社員およそ1500名が、この渋谷ソラスタに入居しています。
 
東急ホールディングス、東急不動産、東急コミュニティー、東急ハンズ、東急不動産キャピタル・マネジメント、東急不動産リート・マネジメントの6つの新オフィスは、渋谷ソラスタの5階から11階、そして18階にあります。まずは受付のある5階から紹介してもらいました!
 
エントランスを入ってすぐのところに、椅子が並んだ広々としたスペースを発見。
 

 

ameri

こちらのスペースは、どういった使われ方をするのでしょうか?
 

髙橋さん

こちらは「SCRAMBLE!(スクランブル)」という名前のスペースです。外部からいらっしゃるお客様と交流するために利用します。
 
普段はお客様にコワーキングスペースや打ち合わせの場として使っていただくことで、お客様同士の偶発的な出会いを生み、コミュニケーションの活性化につなげたいと考えています。
 
また、スクリーンが見えるようにすべての椅子を配置し直すことで、最大100名規模でのイベントも開催できます。

 

目的に合わせて選べる多様な会議室

 
交流スペース「SCRAMBLE!」を囲むように配置されているのが会議室エリア。この会議室にも工夫が詰まっているのだとか!
 

 

ameri

会議室にはどのような工夫を凝らしているのでしょうか?
 

髙橋さん

多様な会議室を設置することで、アイデアを出したいとき、カジュアルに話したいとき、図面を見ながら相談したいときなどといった状況に応じて選べるようにしました。
 

ameri

具体的にはどのように分類されるのですか?
 

髙橋さん

「決定する」「伝える/聞く」「創造する」という3つの目的に応じて会議室を選べるようにしています。デザインや什器、ICT機器について、それぞれの目的に合ったものを用意しました。
 
また、異なる2つの資料を同時に投影したり、テレビ会議をしながら資料を投影したりすることが可能な2画面の会議室もあります。

 

▲2画面を使った会議の進行が可能
 

ameri

他には目的別で使える会議室はありますか?
 

髙橋さん

手書き可能な大型ディスプレイを備えた会議室を作りました。
 
弊社ではペーパーレス化を進めていますが、一方で図面を使って仕事をしなければならないことも多くあります。そのため、図面を投影しながら直接書き込んだり、データを共有したりすることができる会議室を設置しました。

 

 

髙橋さん

生産性を向上させるため、ペーパーレス化の実現を目指しています。
 

全国の従業員が気軽に訪れられるグループ拠点

 
続いては10階のフロアを案内してもらいました。
 

 

ameri

10階はどのようなエリアなのでしょう?
 

髙橋さん

グループ従業員のコミュニケーション活性化を目的としたエリアです。
 

 

髙橋さん

10階のエントランスすぐにあるのが「HANDS CAFE」です。「SHAKE HANDS」をコンセプトに、新しいコミュニティーを築く場所として東急ハンズの店舗内に設けているカフェを、本社にも導入しました。
 
リラックスしながら、従業員同士でフランクにコミュニケーションを取ってもらいたいと考えています。

 

ameri

木目調とグリーンがマッチして、温かみのある雰囲気ですね。
 

▲ハンズカフェのカウンターはシックで落ち着いた印象
 

髙橋さん

ハンズカフェの隣に広がるのが、「COLABO!(コラボ)」というグループ従業員の交流スペースです。
 

 

ameri

どのように利用される予定なのでしょう?
 

髙橋さん

普段はコワーキングスペースや打ち合わせの場として使ってもらいます。広さを利用して、最大200名規模のイベントも開催する予定です。
 

 

クリエイティブな発想を生み出す!仮眠室・集中ブース

 
「COLABO!」から奥へ進んでいった扉の先には、個別のブースが並ぶ静かな空間が広がっていました。
 

 

ameri

こちらはどのようなエリアですか?
 

髙橋さん

仮眠室とひとりで黙々と作業ができる集中ブースが並ぶエリアです。
 
頭をスッキリさせることでクリエイティブな発想を生んだり、気持ちを切り替えることで生産性を高めたりしてもらうことを目的としています。

 

 

グループABWを導入した執務フロア

 
最後に案内してもらったのは、グループABW(Activity Based Working)にこだわった9階の執務フロアです。
 

 

ameri

広々としている空間ですね!
 

髙橋さん

そうなんです。グループABWにこだわり、コミュニケーションが活発になるように工夫しました。
 

ameri

グループABWってなんですか……?
 

髙橋さん

チームワークはそのままに、活動や状況に合わせて従業員自らが時間・場所を選択しながら働くワークスタイルのことです。
 
目的に応じて柔軟に働く場所を選べるよう、様々なスペースとし、それに応じた種類の机と椅子を設置しています。

 

▲高さが調節できるハイテーブル
 

髙橋さん

部署ごとのグループアドレス制を取り入れることで、チームワークを大切にしつつ、周囲とコミュニケーションを取りながら生産性を高めることが可能です。
 

ameri

なるほど!フリーアドレスとはまた違うんですね。
 

 

ameri

ところで、9階の執務室内にはグリーンがたっぷり飾られていますよね。
 

髙橋さん

そうなんです。弊社で2015年から推進している「Green Work Style」という考え方のもと、執務フロアをグリーンでいっぱいにしています。
 

ameri

「Green Work Style」とは……?
 

 

髙橋さん

集中力の低下やストレスの増加などの働くことにより生じる問題を、植物が持つ力を活用して「デザイン(解決)」するプロジェクトです。オフィスの共用部や執務フロアにグリーンを取り入れることで、生産性の向上やコミュニケーションの活性化を目指しています。
 

▲執務フロアの奥には、リラックス効果の高い植物を集めてストレスを軽減してくれる「RELAX FIELD(リラックス フィールド)」を設置
 

ameri

あの……、執務フロアにエアロバイクを置いているんですか?
 

 

髙橋さん

はい!こちらはエクササイズによるリフレッシュ効果を得られる「FITNESS FIELD(フィットネス フィールド)」といいます。業務の合間にエクササイズをすることはもちろん、ここでブレインストーミングなどを行うことでリラックスした状態でアイデアを出し合うことができます。
 
運動をすると空気中に二酸化炭素が多くなりますよね。なので「FITNESS FIELD」を囲むように設置しているグリーンは、CO2を吸着しやすい多肉系を使っているんですよ。

 

ameri

執務フロア内にフィットネスマシーンがあるとは驚きました!
 

 
東急不動産ホールディングス株式会社の新オフィス「Call(コール)」。キーワードである「コミュニケーション活性化」「生産性向上」につながる工夫が凝らされていました。
 
過ごしやすいオフィスへの工夫を積極的に取り入れているのには「お客様に効率的なオフィスづくりのノウハウを提供する前に自分たちから」という想いがあるからだそう。グループ拠点である「Call(コール)」から、より新しい働き方が発信されていきそうだと感じました。
 

取材先

東急不動産ホールディングス株式会社

https://www.tokyu-fudosan-hd.co.jp/ 公式サイト

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