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- オフィスインタビュー
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テレワークが進んでも、大切にしたいのは人との繋がり。レコモットのオフィスはアイディアを生むコミュニケーションの場

デバイスが進化し、情報通信速度が格段に速くなった現代。もはやスマートフォンやタブレットといった端末は、私たちの生活に必要不可欠な存在になりました。しかし仕事で利用する場合、情報漏洩というリスクを背負うことになります。
そういったリスクを解決するモバイル用リモートアクセスツール「moconavi」を提供するのが株式会社レコモットです。
昨今の働き方改革に伴うテレワーク導入拡大で、問い合わせが増すレコモット。しかし、お話を伺うと、意外にもオフィスでのフェイストゥフェイスのコミュニケーションを大切にしている会社であることが分かってきました。

クラウドセールス部カスタマーサクセス所属。
オープンソース系IT企業などを経て、2018年に株式会社レコモットに入社。
『moconavi(モコナビ)』の導入企業向けに、サービスの活用促進・定着を支援するカスタマーサクセス業務を主軸とし、販売パートナーとの連携円滑化(パートナーサクセス)、社内業務の連携円滑化(コーポレートサクセス)など、幅広く業務を担当。

管理部門・取締役CFO
1995年に三井物産株式会社に入社、財務、経理、経営企画業務に従事、その間、関係会社のIPO案件を経験。2005年にCEO東郷剛氏と共同でレコモットを創業。
その後、2009年に株式会社サイバードに移り、コーポレート部門を管掌。2018年に再びレコモットに復帰し現取締役CFO。
目次
テレワーク導入に欠かせない、端末利用のセキュリティ対策

森
まず、レコモットさんのメイン事業、moconaviについて教えてください。

梅津さん
moconaviとは、企業の従業員の皆さんが、各種クラウドサービスをはじめ社内で使われている業務システムをモバイル端末から安全かつ快適に利用するためのリモートアクセスツールです。
企業においては、システム導入に際してクラウドサービスを選択する割合が増え続けています。いつでも、どこからでもアクセスできるクラウドサービスには、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末からもアクセスできる利便性があります。
その一方で、企業は、どこからでも自由にアクセスできてしまうことによって、企業が把握していない端末に業務データが残ってしまったり、さらには、その業務データを保持した状態の端末を紛失してしまった場合の情報漏洩というリスクを常に抱えています。
そこで、それらの各種業務システムにアクセスする際に、端末にデータを残さずに利用できるように開発したのがmoconaviです。データが残らなければ、万が一端末をなくした場合も情報漏洩の心配はありません。また、moconaviはクラウドサービスだけではなく、オンプレミスのシステムにもアクセスできるので、幅広い業務でのモバイル利用が可能になります。

森
昨今、企業や自治体が個人情報を流出させ、ニュースで報じられるケースも多く見ますね。ただ最近のスマートデバイスには、紛失時に遠隔でデータを削除できる機能も備わっていると思います。

梅津さん
その機能のことをリモートワイプと呼びまして、充電が切れていたり、電波が入らない場合には使えないので、成功の確率は思ったより高くないんです。
また、コストの関係で会社で端末を支給できない場合、個人で持っているスマートデバイスを仕事にも利用してもらう(BYOD)場合もあります。しかし、リモートワイプは端末内の情報を全部消すので、BYODだとプライベートのデータごと削除することになってしまいます。
その点moconaviは、会社支給の端末でもプライベート兼用の端末でも関係なく利用できるんです。

森
moconaviは、2007年にサービスを開始していますよね。当時は、今ほどクラウドでデータをやり取りする時代ではなかったと記憶しています。

竹岡さん
そうですね。時代を先取りしすぎて、会社として苦しい時期もありました(笑)。
リリース当初はまだガラケーが主流でしたが、デバイスが進化し、通信速度が速くなってクラウド上にある容量の大きなデータにも、ストレスなくアクセスできるようになりました。これからやってくる5Gの時代は、私たちにとってさらなる追い風になると思っています。
加えて、働き方改革で企業の従業員が外で働くことが多くなってきたので、その分情報セキュリティに対する意識は高まっているのではないでしょうか。

梅津さん
2017年に個人情報保護法が改正されて、1件でも個人情報を持っていれば、企業は法律の適用を受けることになりました。その点でも、もはやどんな業態の企業様であっても、情報セキュリティへの対策は必要不可欠と言えます。
おかげさまでmoconaviのニーズも高まっており、弊社も事業拡大に向けて採用を強化しています。
「社員」「応募者」「お客様」それぞれに配慮したオフィスづくり

森
インターネットを取り巻く環境の変化とともにmoconaviが成長し、レコモットさんも大きくなってきたということですね。その過程でオフィスも変わってきたと思います。今のオフィスはどうやって見つけられたんですか?

竹岡さん
2018年の春から約4ヶ月かけて172件の候補を出し、26件内見し、最終的に2つに絞って今の場所に決まりました。移転してきたのは、2019年の1月です。
前のオフィスと比べると広さは約4倍あるのですが、人が増え続けているので、早くもちょっと狭くなり始めています(笑)。

森
かなり時間をかけて物件を探したんですね。現在の場所に決めるにあたってどのような基準があったのでしょうか。

竹岡さん
前のオフィスはできる限り多くの人を入れるために、島型の机がただ並んでいるだけだったんです。だから、「もっと社員がアイディアを出しやすく、会話が生まれる自由な空間」と「集中して作業ができる場所」を作りたいという考えのもと、次のオフィス作りに着手していきました。
立地については、社員の負担が増えないように、前オフィスと同じ麹町駅周辺で考えていました。その上で「社員」「応募者」「お客様」の3方向への充足というのをオフィス選定の基準に挙げています。
まず、我々にとって最大の財産は人材なので、社員が快適に働けるような場所であること。そして応募者には「ここでは働きたい!」と思ってもらえるオフィスにすること。さらには、ご来所いただくお客様をホスピタリティを持って迎えられる場所であること。その3つを充足するオフィスを目指しました。
オープンスペース・ガーデンは緑を散りばめた交流の”庭”。

森
オフィスの特徴を具体的に教えてください!

竹岡さん
オフィスは、大きく「オープンスペース」「会議室」「執務スペース」に分かれています。
オープンスペースは「ガーデン」と呼んでいて、そこでセミナーや社内イベントなどを開催していますよ。特にイベントがない時には、自由に使えるようにしています。
自分の席があるにも関わらず、ずっとガーデンで作業している社員もいるくらい居心地がいいんです。
▲イベント開催のほか、気分転換や集中作業、ちょっとした打ち合わせにも使えるガーデン

梅津さん
実は私、そのガーデンのカウンターで仕事するのがお気に入りで…!立って作業したい時は、カウンターの高さがちょうどいいんです。
左を向けば廊下越しに執務スペースの様子を確認できて、右を向けば外が見えるんです。向かい側のオフィスの窓から見える大きなクマのぬいぐるみが、私のささやかな癒しです。
▲梅津さんお気に入りのカウンター

竹岡さん
ガーデンにはプロジェクターのほか、イベントの時に音源とマイクの音を調整できるようにミキサーも置いています。取引先とのセミナーは、月1回ぐらいのペースで開催していますね。

梅津さん
社内イベントとしては先日、新加入メンバーの紹介と、直近3カ月間に誕生日を迎えた社員のお祝い会をしました。同じ会社の中にいても関わり合いのない部署があるので、コミュニケーションの機会としてのイベントを中心に開いています。
もしかしたら、チームビルディングセミナーみたいなものをやるのが会社としては理想的なのかもしれません。しかし、ハードルが高く感じてしまう人もいると思うので、もう少しライトに参加できるような内容を意識しています。
弊社はフルフレックスでコアタイムがなく、名前と顔を同時に覚える瞬間がないので、そこを一致させる機会にもなっています。

森
コーポレートカラーの緑を多用していて、オフィスにとても馴染んでいますね。

竹岡さん
コーポレートカラーが緑だったことで、オフィスのデザインがしやすいと感じる場面が多々ありました。
例えば、緑のカーペットを敷いてロゴマークの形に切り抜いたり、グリーンを基調としたイスにしたり。
緑地のカーペットにはレコモットの「r」のロゴマーク
壁やイスにも異なる色味の緑を使用している
机を職種特性に合わせて配置した執務スペース

竹岡さん
会議室は、大小2つ用意しています。大きい方がアーバン(都会)、少し小さい方をカントリー(田舎)と名付けていて、その間にガーテン(庭)があるというコンセプトです。
執務スペースの方は、まず自分の作業に集中したいエンジニアのために、壁向きに机を設置しています。その他の部署は島型の配置になっていますが、将来的なフリーアドレス化を見据えて対応できる家具を選んでいます。
会議室は庭を挟んで都会と田舎が存在するというコンセプトで配置

森
将来的に作りたいオフィス像や置きたいものはありますか?

竹岡さん
元々、僕は機能的なオフィスが好きで、前職では自分でDIYをして台を作るなどしていました。その時に感じたのが、社員を巻き込んで作ると愛着が湧くということ。オフィスを長く大切に使えるよう、今後は社員とオフィス作りをしたいと思います。
今後もっと人数が増えて、より広いオフィスに移転したら遊び心にある空間にしたいです。森のような雰囲気でそこにハンモックがあるような…執務スペース以外のところを充実させたいですね。

梅津さん
私もハンモック欲しいです! (笑)
人との繋がりを大切にしながら、新しい働き方の先駆者でありたい。

森
これからテレワークはさらに普及していくと思います。そこに密接に関わる企業として、レコモットはどのようなスタンスで取り組んでいきますか。

竹岡さん
私たちはテレワーク推進の流れの中で、それを支えるサービスの提供者として、新しいワークスタイルの先駆者でありたいと考えています。
そこで重要になるのは、前提となる個々の自律思考と、テレワーク導入についての目的意識です。あくまで生産性向上のためにテレワークを活用するのであって、導入そのものが目的にならないように意識しなければなりません。
弊社でもテレワークは徐々に導入していますが、現状は育児などの事情がある人が対象になっています。というのも我々はチームワークを大事にして働きたいと思っており、そのためには人と人とが接することが大切だと考えているからです。

森
最後に、レコモットにとってオフィスはどのような場ですか?

竹岡さん
オフィスは、フェイストゥフェイスのコミュニケーションが生まれる場所です。そして仲間と場を共有することが、チームに対してのロイヤリティを上げていきます。そのロイヤリティを醸成し、人と関わる中で新しいアイディアを誘発してくれる場所がオフィスだと思っています。
